東京都は、大規模な土地利用転換が見込まれる豊洲1~3丁目地区について、魅力的なまちづくりを推進していくための指針となる「豊洲1~3丁目地区まちづくり方針」を平成13年10月に策定しました。
豊洲地区の大規模な造船所跡地を含む約60haの本エリアを一体として、水辺や都心への近接性を活かして、どのように魅力的なまちにしていくかの方向性を提示し、東京の都市再生に資するよう、事業者によるまちづくりを誘導しながら、港湾計画変更や都市計画策定などの諸手続きを進める指針とするとともに、具体の都市計画案の策定に結びつけます。
面 積 | 居住人口 | 就業人口 |
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約60ha | 約22,000人 | 約33,000人 |
交通結節機能の強化や既存の産業機能を活かした業務・商業機能、水辺やドック跡を活かした交流機能、水辺に面する立地環境や眺望を活かした居住機能などの整備により、拠点性の高い魅力的な複合市街地の形成を図るため平成14年6月28日に都市計画決定された地区計画です。
地区の約7割をドックを中心とした造船所跡地等が占め、他には既に廃線となっていた東京都の臨港線跡地など、長い間、港湾機能を主体とした土地利用がなされていた地域であり、臨港地区に指定されていましたが、まちづくり方針に基づく土地利用転換に伴い、大部分について臨港地区が解除され、分区指定も工業港区から修景厚生港区に変更されました。
2丁目は土地区画整理事業により、土地の再整備ならびに公共施設、防潮護岸の整備を行いました。
事業名 | 豊洲二丁目土地区画整理事業 |
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施行者 | 都市再生機構(個人施行の同意施行) |
地区面積 | 23.6ha |
事業期間 | 平成15年11月〜平成19年9月 |
人口計画 | 約4,000人 |
平均減歩率 | 約22.7% |
地権者 | IHI:造船所跡地 |
東京都:消防署、臨港線跡地、港湾労働者宿泊所 | |
江東区:豊洲公園、江東区豊洲文化センター |
種 別 | 施行前 | 施行後 | 備 考 | |||
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公共用地 | 道 路 | 2.4(ha) | 10.4% | 4.3(ha) | 18.4% | 内 交通広場0.58ha |
公 園 | 2.4(ha) | 10.0% | 2.6(ha) | 10.8% | 内 豊洲公園2.43ha | |
宅 地 | 18.8(ha) | 79.6% | 16.7(ha) | 70.8% | ||
合 計 | 23.6(ha) | 100.0% | 23.6(ha) | 100.0% |
施設名 | 整備の内容 | |||
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区 分 | 施行前 | 施行後 | 備 考 | |
公共用地 | 道 路 | 豊洲公園 | 面積 約2.4ha | 都市計画公園第3・3・16号 |
公 園 | 地区幹線道路3号(区道576号) | 幅員16m 延長約400m | 地区計画2号施設 | |
地区幹線道路4号(区道577号) | 幅員16m 延長約390m | 地区計画2号施設 | ||
交通広場(区道582号) | 面積 約5,800㎥ | 江東区街路第12号線 |
従前陸上防潮堤を撤去し、海側に新たな防潮堤を築造。併せて護岸を耐震補強することにより、防潮堤と護岸が一体となった防潮護岸の整備を行いました。防潮護岸は、誰もが水辺にアクセスできるよう上部が海上公園(春海橋公園)として利用されています。
駅前にあった豊洲公園を海側に移設し、海上公園(春海橋公園)及び隣接街区と連続し、水辺に開かれた親しみやすい空間として整備しました。
3丁目は都市再生機構が土地を一部先行取得し、地区内の幹線道路などを関連公共施設の直接施行制度により、公共団体に代わって都市再生機構が整備しました。
また、良質な住宅供給を図るため、住宅市街地総合整備事業(住市総)等を活用し、迅速に公共施設・宅地を整備しています。
関連公共施設